学会のチラシ・告知ポスターのデザイン方法
学術大会の開催を告知するチラシやポスターの作成する際、使用するツールやデザインのコツなど不明瞭な点もあるかと思います。
今回は学会のチラシ・告知ポスターの作成方法を、実際に制作画面を見せながら解説いたします!
学会のチラシ制作のポイント
チラシ / 告知ポスターに掲載するものは?
「告知ポスター」と一言で括っても、キャンペーン用や展示用など、目的に合わせて用途が異なります。
学会のチラシや告知ポスターには、主に以下の項目を掲載します。
・テーマ(コンセプト)
・イベント名
・開催日程 / 会場
・会長名
・大会サイトURL
・問い合わせ先
・申込の手順
・その他詳細情報
掲示する情報には誤字脱字などの誤りがないか、入念に確認しましょう。また、オンライン配信やオンデマンド配信の有無なども掲示すると、参加者にとってより親切なデザインとなります。
チラシのデザインで強調すべき情報とは?
チラシや告知ポスター作成において、以下のような優先順位で情報を強調すると良いでしょう。
①テーマ / コンセプト
学術大会のチラシや告知ポスターをデザインする上で、もっとも強調すべきはテーマです。
大会の名前を大きく強調し、テーマを小さく掲載するデザインがよく見られます。
しかし、見る人やお客様の印象に残るデザインにするためには、大会の名前よりもテーマやセミナー名を強調する方が効果的です。
②イベント名・開催日程
テーマの次に強調すべきは、イベント名と日程です。
そのチラシが何を告知するものかを伝えるためには、大会名も一目見て分かるデザインにする必要があります。
また、開催日程を強調することも重要です。参加の判断をする上で日程は重要な判断材料となります。そのため、日程もまた一目見て分かるものとしましょう。
③会場・会長名
会場や会長名といった情報もしっかり掲示しましょう。
しかし、参加の判断をする上で会場や会長名はそれほど重要ではありません。学術大会のテーマや大会名、日程を強調し、その上で会場や会長名を掲示しましょう。
④主催・サイトURL・問い合わせ先
最後に、主催やサイトのURL、その他詳細な情報を掲載します。これらの情報は告知する上で必要ですが、一番に強調する必要はありません。
文字はなるべく小さく配置し、他の情報を目立たせるようにしましょう。
学会のチラシをデザインするツール
学会のチラシ / 告知ポスターを作成する際に使用するツールをご紹介いたします。
・PowerPoint
PowerPointはMicrosoft Officeに含まれる機能の一つです。学会関係者であれば、研究発表のスライドやポスターを制作する際に利用した経験もあるのではないでしょうか。
学会のチラシや告知ポスターは、PowerPointでも制作可能です。
初めてチラシや告知ポスターを作るという方は、まずPowerPointで制作することをオススメいたします。
他のツールより簡単に作成することが可能です。
・Adobe illustrator
こちらはプロのデザイナーも活用するデザインツールです。月額料金はかかりますが、PowerPointに比べ、デザインに活用できるツールが多いことが特徴です。
具体的には
・フォント
・画像の加工
・色彩の設定
・レイヤー機能
など、デザインの幅を広げる様々なツールがあります。
オリジナル性を高められる点はメリットでしょう。
ただし、普段デザイン制作に慣れていない人にはむしろ使い勝手が悪く感じるかもしれません。
・Canva(キャンバ)
Canvaは、オンラインで使える無料のグラフィックデザインツ
幅広い業種やトピックに対応した10万点以上のポスターテンプレ
学会のチラシ / 告知ポスターデザインの方法
実際にPowerPointで学会のチラシ・告知ポスターを作成する方法を、制作画面を見ながらご紹介いたします。
今回は架空の学会である「日本花見学会学術集会」を題材に制作してみます。
①チラシのフォーマット作成
まず、チラシ作りの土台を作成しましょう。
PowerPointの「デザイン」タブから「背景の書式設定」を選択し、スライドのサイズを変更しましょう。
今回は背景をA4サイズに設定し作成します。
②テーマ・イメージ写真の設置
次に、テーマとイメージ写真を設置します。
今回は「日本花見学会」を例にしているため桜の写真と、大会のテーマを掲示します。
使用したイメージ写真は、フリー写真をダウンロードできるサイトUnsplash(https://unsplash.com/ja)より無料でダウンロードしました。予算や技術があれば、テーマに沿った写真を撮影したり、有料の写真やイラストを購入し使用するのも良いでしょう。
また、テーマはチラシのデザインにおいて最も強調すべきものです。文字のサイズやフォント、色は目立ちやすさを意識し選択しましょう。
③学術集会の詳細情報の掲示
学会名・会場・開催日程といった詳細情報を記入します。
重要な情報は文字を大きくし、逆に目立たせる必要のない情報は文字を小さくしましょう。今回の例では、大会名や日付は大きく、主催や事務局の情報は文字を小さく設定しています。
日付の表記やテキストの配置など、情報を見やすくレイアウトするには少し工夫が必要です。実際のポスターデザインを参考にしながら制作すると良いでしょう。
④デザインの最終調整
最終段階では、テキストの可読性を調整します。
大会名や大会日程が写真と重なり少し読みづらいため、後ろを少し暗くして可読性を高めます。具体的には、背景に黒い四角形を配置し、透明度を上げて背景の写真が見える程度に暗くします。
また、タイトルやテーマの文字をより目立たせるために、テキストに軽く縁取りを施します。縁取りは「図形の書式設定」より変更可能です。
そうして、完成したチラシがこちらになります。
デザインのテクニックには様々なものがあります。Pinterest(https://www.pinterest.jp)などを利用し、他のポスターデザインを参考にすることをオススメいたします。
また、一からデザインしたりレイアウトを考えるのが難しい場合は、無料テンプレートを利用することで簡単に作成することもできます。
※ PowerPointの保存形式(.pptx)のままでは印刷用入稿データとして不向きな場合が多いため、入稿する際は入稿先(印刷会社)へ保存形式を確認しましょう。
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