【抄録集(要旨集)】学会で役立つデザインや製本、印刷方法をご紹介
学術集会・学会の会議録である抄録集(要旨集)。今回は抄録集を作成するにあたって、表紙のデザインや本文の体裁、製本方法や印刷するまでの流れ、冊子のイメージなど等をわかりやすくご紹介します。抄録集を制作する際の参考にしてみてください。
抄録集(要旨集)の表紙デザイン
まずは抄録集(要旨集)の表紙のデザインについて確認してみましょう。
表紙は文字だけ印刷されたシンプルなものから、学会に関連するイメージが描かれたものまでさまざまです。学術集会開催地の風景や観光地などをデザインしたものも多くあります。また、カラーとしては学会のテーマカラーを使用し印刷する場合や、開催校の大学カラーをモチーフにするなど、年度ごとに規定のカラーがある学会もあります。
抄録集(要旨集)のコンテンツ
抄録集のコンテンツ例としては、以下のようなものが挙げられます。
表紙
大会概要
大会長挨拶
会場へのアクセス、日程表(タイムテーブル)、プログラムなど
抄録(当日講演されるセミナー・研究内容を端的にまとめたもの)
著者索引
謝辞
上記はあくまでも一例の流れです。実際には順番が前後することやほかの情報を追記される場合もあります。
抄録集の発行までの流れ
抄録集の発行の流れとしては、印刷会社に注文・お願いすることと思います。
それではご注文から印刷製本発送業務までの流れを、順を追って確認していきましょう。
①問い合わせ
まずはWebサイトの「お問い合わせ」フォームからお問い合わせください。
②仕様すり合わせ
印刷する冊子の仕様や編集詳細について、見本なども確認しながらすり合わせを行います。学会サポートのエキスパートが対応いたします。
③見積もり提出
すり合わせで固めた内容をもとに、見積もりを提示します。予算の都合がある場合は、サービス内容の変更を行うなどして再調整することも可能です。
④発注・データ入稿
印刷物のデータ入稿です。必要に応じて編集を加え、印刷、製本という流れで作業を進めていきます。
⑤納品
本が完成したら、いよいよ納品です。必要に応じて、参加証のセット封入作業や学会員への個別発送にも対応しています。
抄録集(要旨集)の製本方法・作り方
続いて抄録集の作り方についてご紹介します。
抄録集の製本方法には、「中綴じ」「平綴じ」「無線綴じ」などがあります。中綴じ加工は二つ折りにした紙の折れ目部分を数ヶ所ホッチキスでとめるもの、平綴じ加工はまとめた紙を単純にホッチキスでとめるもの、無線綴じ加工は背の部分に糊をつけて表紙で包むものです。抄録集には耐久性がよく、多くのページを綴じられる「無線綴じ」がよく用いられます。
表紙や中身はフルカラー、モノクロから選べます。カラーの方が見栄えがよくなりますが、コストもそれなりです。コストを抑えることを考えるならモノクロを選び、用紙を革調のレザック加工にしてみてはいかがでしょうか?高級感もアップされるので、おすすめです。他にも、表紙でよく使われる用紙として、つむぎ、マーメイドなどがあります。
本文の用紙には、上質紙、コート紙、マットコート紙等が利用できます。
抄録集のサイズはA4やB5などが一般的です。PDFにすることも可能です。
抄録集(要旨集)の例
最後に実際の抄録集を見本にしながら、冊子の仕上がりイメージを紹介します。
水色をベースに、青と白で文字が記載されています。文字を含め、表紙全体のポップなデザインが目を引きます。
トップに学会名と集会名を白文字で大きく記載、中央にテーマ、バックには自然豊かな風景が印刷されています。
トップに集会名とテーマを白文字で記載、下部には大会テーマ・会期・会場・会長なども見やすく記載されています。中央には開催地である熊本県が誇る熊本城、また学会ロゴである禁煙マークも見られます。
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抄録集は学術集会の内容をまとめた、いわば集会の総まとめです。作成する際は、学会イメージなどと照らし合わせて、素敵な抄録集に仕上げてください。
株式会社ソウブン・ドットコムでは抄録集・講演要旨集の投稿受付から編集・印刷まで、自社で完結して製作を実施できる設備と人員を有しています。学会誌の知見があるためデータの不備にもすぐ気づくことが可能です。録集・講演集の印刷は学会専門会社の弊社へ。仕様や納期、価格についてはお問い合わせください。