【目次・要旨・考察など】論文の書き方とは?ポイント解説
論文は、種類によって多少の違いはあるものの、書き方には一定の形式があります。
今回は、論文執筆における一般的なルールやポイントについて解説します。
論文の書き方とは?
学会等で発表する論文には構成の仕方など一定の形式があるため、通常はその形式に基づいて書くことになります。
論文を書くときに押さえたいポイント
論文の形式といっても、統一された基準があるわけではありません。書き手や発表先によって、多少の違いも見られます。
ポイントとなる部分はおおむね共通していますので、しっかり押さえておくことが必要です。
論文の構成に関するポイント
論文は、一般的には以下のような流れで構成されています。
1. 題名
論文のタイトルや著者の名前、所属先などを記します。
2. 要旨
論文の概略を簡潔に記します。
3. 目次(章立て)
内容に応じて章を立て、目次を付けます。
4. 序論(緒言)
論文のテーマやその意義・背景・独自性などを明らかにします。
5. 方法
研究の対象・材料・手段など、詳細な情報を記します。
6. 結果
研究から得られた結果について記します。
7. 考察・結論
結果について考察し、結論を述べます。
8. 謝辞
助言や援助してくれた関係者の名前や感謝の念を記します。
9. 参考文献(引用文献)
参照もしくは引用した文献を記載します。
10. 付録
補足すべき資料などがあれば、記載します。
このほかに「キーワード」や「キャプション」などが必要な場合もあります。
論文の要旨(アブストラクト)に関するポイント
要旨の役割は大変重要です。読み手が興味を持つかは要旨で決まると言っても過言ではありません。とはいえ字数が指定されることも多いので、後に続く各項目から要点のみを抜き出し、それらを簡潔にまとめることが必要です。
論文の目次・章立てに関するポイント
目次は、要旨同様、論文の概要を読者に提示する役割があります。章を立てる際は、見出しを追っていけば論文の内容や展開が分かるタイトルを付けましょう。また、章の一つの項目で取り上げる論点は一つのみとします。
論文の考察・結論に関するポイント
結果に加える考察やそこから得られた結論は、事実に基づく、客観的なものでなければなりません。自身の主観を入れたり、不都合な事実を隠したりすることのないよう注意しましょう。また要旨と重なってしまう部分もあるので、違いを出すため、今後の課題や予定などにも言及するとよいでしょう。
論文のタイトルや要旨は、簡潔でありながら、一読しただけで内容が理解できるものでなければなりません。また結論も、研究により明らかになった事実を客観的な視点で考察を加えることが重要です。自ら導き出すものではないことに留意しましょう。
学会のサポートならSOUBUN.COM
SOUBUN .COMには学会サポート会社として80年の歴史があります。
学会・学術のDX化にも力を入れており、学術大会の参加登録や査読管理のシステム化、大会用HP制作や電子ジャーナル制作など幅広く承っております。
ご興味がございましたら、お気軽にお問い合わせください。