学会の銀行口座開設のポイントや必要なものについて紹介
銀行口座は学会を運営していくために必要です。ここでは、学会の口座の用途、口座を開設する際のポイントと必要なものについて紹介します。
学会の銀行口座の用途
学会は知識や意見交換など学術的な活動を目的としますが、会場の手配や学会誌の発行にはどうしてもお金がかかります。これらの活動に必要な金銭は、会員が支払う年会費や参加費などで賄われます。そこで必要になるのが学会名義の銀行口座です。
仮に、年会費や参加費の振込先を学会を立ち上げた人の個人名義口座にした場合、立ち上げメンバーの合意があっても新規加入者が納得しないケースも出てくるでしょう。しかし、学会名義の銀行口座を用意すると複数の人が確認できるため、透明性を持った管理と運用ができます。円滑に年会費や参加費を徴収し、安定した運営をするには学会名義の銀行口座がいかに重要かがわかります。
学会の銀行口座開設のポイント
銀行口座と一言で言っても、種類がいくつもあります。ここからは学会の口座を開設する際のポイントについて紹介します。
口座の種類をどうするか
まずはじめに個人口座と法人口座のどちらを開設するかを選びます。個人口座の場合は誰でも作ることができますが、法人口座の開設には法人格が必要です。そのため、学会を法人化していない場合は法人口座を選択することはできません。
また、普通口座や当座預金など、口座の種類も決める必要があります。基本的には普通預金で事足りますが、小切手を発行する可能性がある場合は当座預金も検討しましょう。
口座の名義をどうするか
名義には個人名義と団体名義の2種類あります。信頼度が高い方が会員が安心して入金できるため、学会の名称が入った団体名義がおすすめです。
口座を開設する銀行をどうするか
口座を開設するだけならどの銀行でも構いません。有人窓口へのアクセスや、ATMの利便性で選んでもよいでしょう。また、ネットでさまざまな手続きができたり、履歴の保有期間が長かったりと、サービス内容の確認もしておきます。法人格のない学会が団体名で口座開設する場合、ゆうちょ銀行が確実です。ただし、学会の団体名義口座の開設ができる銀行もあるため、口座開設の際は各銀行の最新情報を確認しておきましょう。
学会の銀行口座開設に必要なもの
口座開設時は、団体の規約や印鑑、団体が実在することを証明する印刷物、代表者の身分証明書などを銀行に持参します。規約には、団体の所在地や目的、構成員と役職などの記載が必要です。銀行によって必要なものが異なるため、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。
学会を円滑に運営するには「学会名義の口座」を開設するとよいでしょう。団体名義の銀行口座は信頼度も高まります。各銀行のサービス内容を比較し、開設口座を検討しましょう。
会費の徴収や会計管理、個人情報の取り扱いなど、学会事務では専門的な知識を必要とする事が多々あります。
学会運営のリスクや労力を最小限にするために、学会事務局のアウトソーシングもぜひご検討ください。