学会誌の出版方法・手続き・費用について

さまざまな分野において研究成果を広報する手法として、学会誌の出版があります。では、学会誌はどうやって出版すればよいのでしょうか?ここでは、学会誌の出版方法や出版にかかる費用などを紹介します。

学会誌出版の方法

学会が定期的に刊行している学会誌は、会員の投稿論文を編集委員会・審査委員会を経て、掲載・発行される論文雑誌です。学会誌を出版するケースとして出版社に委託する場合と学会が直接出版を行う場合があります。

学会が直接出版する場合

学会が独自の企画を立てて出版社に委託せずに学会独自の販売ルートを活用することで安価に学会誌を出版することが出来ます。インターネットを活用した自主出版などと同様です。
ただし、学会で直接出版する場合は、学会で定期刊行物コード、雑誌コード、ISSNコード、書籍の場合はISBNコード、書籍JANコードの取得や国会図書館への納本などの手続きを学会で行うことになります。また一般の書店流通はできませんから、独自の販売ルートを活用することになります。また学会の会計処理で公益事業と収益事業の区分けなど、非課税事業と課税対象の会計処理も必要になります。

出版社へ委託する場合

出版社に委託すると、上記コードを出版社で取得して、トーハン・日販などの取次をとおして書店や、ネットの書籍販売にも登録して誰でも購入できるようになります。また印税や原稿料などの会計処理が分かり易いことも上げられます。
通常は出版社と著作権者(この場合は学会)で出版契約を結びます。
出版社は印刷、製本、流通、在庫管理の全てのコストを負担する代わりに、いわゆる「出版権」を得るため、売り上げは著作権者に支払う印税以外は、原則的に全て受領します。
また、一度出版契約を結んだ書籍に掲載された論文を他の書籍に転載する場合は、著作権者の許可の他に、出版権者(出版社)の許可も必要となります。

出版に関する手続きと費用

雑誌を書店で販売する場合は、流通システム管理センターに「定期刊行物コード(雑誌)」、雑誌コード管理センターに「雑誌コード」、ISSN日本センターに「ISSNコード」を申請して、取得する必要があります(書籍の場合は「ISBNコード」、「書籍JANコード」が必要となります)。
出版社と出版契約する場合、上記コード取得は出版社が行いますが、印刷会社と直接契約して納品されたものを書店で販売する場合は、新規の「出版者」として上記団体と契約する必要があります。
各コード取得費用は「定期刊行物コード(雑誌)」は1万円から(3年間、税別)、「雑誌コード」は一誌2,858円(税別)、「ISSNコード」は無料となります。

その他、学会誌製作に関する費用

一般的な学会誌製作にかかわる費用は原稿執筆料を除き、ページレイアウト、いわゆる版下作成代と印刷代、用紙代、製本代、納品・配送代で構成されます。

出版に関する書籍流通について

一般的に新刊を書店で販売する場合には、出版取次会社(以下「取次」)と契約をする方法と、各書店と直接契約をする方法があります。
取次とは各出版者と契約をして、全国の加盟書店に一定数の書籍を流通させる代わりに、売上の一部を受領します。
取次を使うメリットは全国の書店に配布できるため、読者の目に触れる機会も多く、認知度の向上、販売数の増加が見込める点です。
デメリットは売上の一部を負担することと、全国の書店に配本するため実売以上の製品を用意しないといけないという点です。
一方、専門書等は一般書店よりも専門書店の方が効率よく販売見込が立てられるので、取次と契約せずに専門書店と直接契約している出版者もみられます。
この場合も、書店と出版者間で売上の按分を契約する必要があります。

電子ジャーナルの対応について

取次を通して全国の書店や大学生協に流通した冊子は一定期間販売に掛けられ、残部は返品処理となります。返品や販売残部は在庫となり管理費がかかるうえ課税対象にもなるため、近年の出版不況とも相まって、紙媒体から電子journal化をする団体も増加しています。その際に利用されるプラットフォームはJ-Stageや国立情報学研究所電子図書館事業(NII-ELS)、メディカルオンライン等があります。自団体のジャーナルのインパクトファクターを高める目的でもwebでの公開はより一層重要なものとなっています。

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