学術大会の挨拶とは?タイミングや構成、内容例をご紹介
学術大会において、挨拶は欠かせないものの1つです。しかし、いざ自分が挨拶をする立場になった際には、どのような言葉を述べればよいのでしょうか。そこで今回は、挨拶をおこなうタイミングや内容、構成案の一例を紹介します。
学術大会の挨拶をおこなう人
そもそも学術大会での挨拶は、どのような立場の人が行うのでしょうか?
一般的に学術大会の挨拶は、その大会の大会長やその学会の会長・理事長、開催者の代表などの人物がおこないます。
大会長のみが挨拶をすることもあれば、大会長と理事長2人がそれぞれ挨拶をすることもあります。また運営委員長が挨拶をすることもあり、プログラムによってさまざまです。
学術大会の挨拶をおこなうタイミング
挨拶をおこなうタイミングは、開会式の開会宣言のあとが一般的です。多くの場合、開会式は開会宣言、挨拶、祝辞の順に進んでいきます。挨拶は開会式の序盤かつ、学術大会という大枠から見ても冒頭におこなわれるため、会場の雰囲気を高めるような言葉を述べるとよいでしょう。
また学術団体が運営しているWebサイトに、挨拶が掲載されるケースも多いようです。
Webサイトに掲載される場合は、大会の開催概要や演題、プログラムのタイムテーブルなどと共に「大会長挨拶」として掲示されます。大会への参加を促すような挨拶になっているものもあれば、実際の挨拶と同様に記載されているものもあります。誰に向かっての挨拶なのかを明確にすると書き進めやすいかもしれません。
学術大会の挨拶の内容
では、挨拶にはどのような内容が含まれているのでしょうか?
一般的には、学術大会の開催に対するお礼、学会そのものや今回の大会のテーマの説明、大会を通じて学んでもらいたいことなどを述べることがほとんどです。また大会の予定などに触れ、講演の説明をすることもあります。
学術大会の挨拶の構成
挨拶の構成(組み立て)としては、以下のような例が考えられます。
開催のお礼
開催の理由
テーマや内容についての説明
締めの挨拶
締めの挨拶の例文としては、「参加者にとって実りある3日となることを祈念し、本大会開催に向けて尽力いただいた皆様に感謝申しあげ、開会の挨拶とさせていただきます」など、大会の参加者への思いと運営に携わってくれた人たちへの感謝の文章が挙げられます。
学術大会の挨拶の長さ
挨拶の長さは人それぞれですが、各学術大会の学会長挨拶を見てみると、大体1,000~1,500文字程度が多いようです。この分量を一つの目安にしてみてはいかがでしょうか。ただしウェブサイトに掲載される挨拶文は、500~1,000文字程度と簡潔にまとめるのがおすすめです。
学術大会の挨拶はその大会の入り口ともなる大切のものです。けれども、学術大会はあくまでも研究発表および相互学習の場。あまり時間をとらず、感謝で始まり感謝で終わる挨拶で大会の盛り上げ役に徹しましょう。