査読付き論文とは?探し方や見分け方についても紹介
査読と査読付き論文についての基本的な知識と探し方・見分け方などについて解説しています。査読について知りたい人、実際に論文を探す方法や見分け方が知りたい人は、ぜひ参考にしてください。
査読とは
査読とは、研究者が研究を「論文」にまとめて、その論文を「学会誌」に掲載されるために、まずその学会誌に論文を投稿します。そしてその論文データは編集委員会から「査読」に回されます。
査読は、著者と同じ分野の研究者に論文の内容を評価してもらうことです。学会誌に研究成果を載せる価値があるかどうかの判断や内容の批評をしてもらいます。
そして、査読を通過した論文が学会誌に掲載されます。通過するには、論文の内容に矛盾がなく、雑誌に掲載して多くの人に見てもらう価値があり、規定の水準をクリアしていなければなりません。
掲載される論文の質が学会誌の信頼性を決定するのです。そのため、掲載する論文の質を一定以上に保つ目的で査読が行なわれます。
査読付き論文とは
査読を通過した信頼性の高い論文のことです。査読制度を設けていない雑誌の論文よりも、査読付き論文の方が客観的な評価は高くなります。
また、研究者の実績は査読付き論文の発表数で判断されることが多く、学位審査などにも影響します。
査読付き論文の探し方
査読付き論文のみを掲載しているデータベースや図書館の検索システム、学会誌や雑誌を閲覧する方法があります。査読付き論文探しでは、「CiNii」「Scopus」「GoogleScholar」などのデータベースが多く利用されています。図書館の検索システムでは、「ポートランド州立大学図書館」や「国立国会図書館」など、無料で利用できます。査読付きの学会誌や雑誌を探す場合は、査読付きであることを記載しているものを探しましょう。
査読付き論文(査読の有無)の見分け方
手段によって見分ける方法が異なります。
一般的なデータベースや図書館検索を利用する場合は、そのままでは査読なし論文も検索にヒットしてしまいます。設定で査読付き論文のみに絞って検索したり、論文の掲載雑誌の投稿規定を確認したりすることで見分けましょう。
英語のサイトを使う場合は、英文中の「PeerReviewed」の記載の有無で判断できます。Googleの「GoogleScholar」は、学術論文の検索に特化したサービスのため、査読付きの論文も多く含まれています。
また「Scopus」は、査読付き論文のみを掲載しているデータベースのため、見分ける必要がありません。査読付き学会誌も同様で、確認の必要がないのが利点です。
近年は査読付き論文のみを探せる検索システムも増えており、比較的簡単に検索できます。ただし、データベースによって査読されていない論文が混ざっていることもあるため、検索条件を確認し、効率的に探すとよいでしょう。
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