次に雑誌(科学ジャーナル)の発明について考えてみました。
1662年にチャールズ二世により設立されたロンドンのロイヤル・ソサエティ(英国王立協会)が、「ソサエティ」という科学雑誌(科学ジャーナル)を創刊したことです。
雑誌というメディアの登場は、今までの単行本を執筆するために必要な長い時間、出版社との面倒な交渉と多額の出版費用の工面といった苦労から、解放し、迅速で安価な費用で、研究成果の公表するネットワーク・システムを発明したことです。
科学雑誌に重要な要素ににはもう一つ「先取権」priorityという概念を生み出したことがあります。「第一発見者」単行本であれ雑誌であれ、自らが見出した新しい知識に対して、第一発見者としての権利=先取権を有する、という考えです。