プラスチックフィルムの印刷をグラビア以外でやっているのがフレキソ印刷です。オムツとか生理用品でポリエチレン単体の袋、スーパーのお持ち帰りの袋などフレキソで印刷されているケースが多いでしょう。
単体の袋ではフレキソで印刷されるケースがありますが、複合されて貼り合わせされたラミネートものだと殆どグラビアです。
軟包装でもよくありますが、リピートでオーダーをいただく仕事が多いと、色合わせがとても重要でフレキソだと色ムラが出やすいといわれています。
版についても、フレキソは樹脂版をシリンダーに貼りつけて印刷するため、印圧の調整が微妙で、グラデーションも難しいかもしれません。
カラーカーブで0%から100%までリニアになればいいですが、フレキソの場合ハイライトの再現性が非常に難しく、インキが付いたり付かなかったりします。逆にベタ部ではインキがはみ出て太りすぎる傾向があります。
最近は版周りの進歩もあり、インキの転移量を微細に変えることもできますので以前よりは技術的に改善されています。しかし、グラビアと比較するとまだ印刷品質の差があり、顧客に満足してもらえないというのが現状でしょう。